こんにちは。akifujiです。
今日は、Node Tokyoで発表されたRIF OSについて軽く紹介します。
Node Tokyo 1日目では、RSKの共同創業者であるGABRIEL KURMANがRIF OSの発表をしました。RIF OSのサイトはこちらになります。発表の2時間前に公開したらしく作りたてです。
そもそもRSKとは
RSKとは、ビットコインを使ってスマートコントラクトを書けるようにするプラットフォームです。ドライブチェーンを利用した2-way pegのサイドチェーン上で作られています。
以下の4つが目標として掲げられています。
- Bitcoin Friendly: ビットコインでチューリング完全なスマートコントラクトを書けるようにする。
- Security: merge-miningと呼ばれる、既存のビットコインのマイナーがサイドチェーンのvalidationを行えるようにする。これにより、ビットコインと同等のセキュリティを可能とする。
- Scalability: 秒間100トランザクションを捌けるような(PayPalと同等)スケーラビリティ
- Instant Payments: 素早いconfirmation。ブロックを平均10秒で生成できるようにする
RSK LabsがRIF Labsに吸収される
このRSKを運営しているRSK Labsが、RIF Labsに吸収されることが、昨日RSKのブログで発表されました。
とはいっても、RIF Labsには、RSKのCEOを含むコアメンバーが在籍しています。この吸収は、RSKメンバーが、より大きなビジョンを持ったRIFに焦点を当てていくことを意味しているのだと思われます。なので、RSKはRIFのベースとなる技術であり、今後も開発は継続していきそうです。
RIF OSとは
RIF OS(Root Infrastructure Framework Open Standard)は、RSKのサイドチェーンと他のブロックチェーンを繋ぎ合わせるプロトコル群です。Ethereumと互換性があるdAppsを作るためのプロトコルを定義しています。将来的には、EOSやCardanoなど、どのチェーンでも動くことを目指しています。
RIF OS上のdAppsを利用するためにはRIF Tokenが必要になります。これはRBTCでミントして生成する予定らしいです。
RIF OSはP2Pのインフラサービスを重視していて、以下の5つにカテゴライズしています。
- RIF Directory: 分散型のドメインネームサービス
- RIF Payments: 早くて低い手数料のオフチェーンペイメント
- RIF Data Feeds: サードパーティによるオラクル
- RIF Storage: 分散型のファイルストレージ(Filecoinのようなもの)
- RIF Communications Channels: 安全なコミュニケーションチャネル
現在、詳細を見ることができるのはRIF Directoryのみです。最後に、こちらを少し解説します。
Root Name Service
RIF Directory Protocolは、RSK Name Serviceとも呼ばれています。こちらは、DNSのように、アドレスを人の分かりやすい形で管理できるようにするサービスです。
仕様書はこちらになります。
定義されているinterfaceで使用するtokenはERC677に準拠するように作られています。ここからもEthereumと互換性があるように配慮されていることが分かります。
最後に
どのブロックチェーンでも実行可能なdAppsが作れるようになるのは胸熱ですね。今後もウォッチしていきたいと思います。